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RAPにできないラッパーの本音 by ゆうま

MCバトル練習会ゆうまーるBP主催者&参加者募集中/東大の大学院生/YouTuber1年生/演劇とRAP/世界最大エビフライ食べたい/twitter @yuma_k_0712

世界一うまい親子丼を食べた、と思ったら

生まれて初めて親子丼を作ったのだが、

 

一口食べた瞬間

 

!!

 

何を間違えたか

 

っ!!!

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美味すぎて驚いた。

 

 

間違いない、

 

我が人生28年の中で

 

満場一致、拍手喝采で

もっともウマイ親子丼だ、というほどの

ウマイ一口だった。

 

あまりに美味すぎたので、

このレシピで親子丼屋さんを経営してしまおうかと思ったぐらいだが、

 

親子丼のレシピはYahooで調べて検索したやつだったので、訴えられそうなのでやめた。

 

さらに、親子丼を食べ進めるうちに

 

「しょっぱい」ことに気づいた。

 

当然だが、しょっぱいものは

一口目はうまいと感じるが、

食べ進めると次第に飽きるのである。

 

そして、とうとう

こんなしょっぱいものを食えるか、

という結論に至った。

 

だが、せっかく一生懸命作った親子丼

 

しょっぱいが、まずいわけでもないし

 

捨てるのももったいないので、

無理して食べた。

 

不思議なもので、

必死になって食べてるときだからこそ

ふだん考えもしないことを考え始めたりする。

 

ワニは英語にすると、

アリゲーターとクロコダイルだが

そのちがいは何だったかな、とか

 

ワニは外来語じゃないのにどうしてカタカナで書くことが多いんだろう、どうして平仮名で「わに」と書くと情けない感じがするんだろう、とか

 

小学生の頃に塾でお世話になってた国語の

「和仁(わに)先生」元気かな、とか

 

やべえ、口が汚れた、しかも箱ティッシュ使い終わった、新しい箱ティッシュ持ってこよう、といって、

 

持ってきたらたまたまワニだったりとか

f:id:yuma_k_0712:20161112214044j:image

 

イギリス人がジョークで時々言う、

「See you later, アリゲーター」って

何が面白いんだろ、

 

とか、、、、

 

etc...

 

しょっぱい親子丼を食べない限りは生まれないような思考が次々と生まれるのである。

 

やっとのこと親子丼を平らげて、

 

満腹で皿を洗ってるとき

 

またしても新たな考えが生まれる。

 

親子丼ってのは何で親子丼なのかって

 

そりゃ、

ニワトリの肉(親)と卵(子)だからだよな、の思い出す。

 

いや、でも、それってほんとに親子なのか?

 

スーパーでたまたま買ったトリ肉と、卵が

親子であるような奇跡は、

 

どれほどあるんだろう?

 

考えてもみよう。

 

日本でいえば、鹿児島のシラス台地なんかでは、鶏卵用のニワトリもブロイラー(鶏肉用のニワトリ)が飼育されてるだろうが、

 

そもそも鶏卵とブロイラーを同じ小屋のなかで育ててるはずもない。

 

そうだとすると、

スーパー以前に、

鶏卵用のニワトリとブロイラーが親子である

可能性はほぼないことになる。

 

だが、そうだとしても、

親子丼は親子丼なのだ。

 

親子丼というのは、

同じ鹿児島で育ったとはいえ、

知らない者同士が米の上に乗ってる料理なのだ。

 

さらには、

スーパーで、

 

鹿児島産の卵と、ブラジル産の鶏肉を購入するような場合、

 

親子や親戚どころか、

血も繋がっていない、

遠く離れた見知らぬ外国人 同士、

いや、見知らぬ外国鶏 同士である。

 

だが、

われわれは残酷にも

 

それを

 

親子丼と呼ぶのだ。

 

見知らぬ親(もはや子を産んでなければ親でもないわけだが)と、

見知らぬ子を

勝手に結びつけて

 

親子と呼ぶのだ。

 

私にも親がいるが、

幼いころ、こんな経験があった。

 

 

20年以上前の話、

5歳の私は母親と手をつなぎ、

新宿駅の構内を歩いていた。

 

そこに、

段ボールで生活しているホームレスたちがいて、

 

残酷にも母親は、こう言った。

 

「あそこにいるのが、あなたの本当のお父さんだよ」

 

冗談とはいえ、あのときの母の一言は、

幼かった私にとって衝撃的であった。

 

われわれが

その料理を親子丼と呼ぶのは、

 

もはやそういう行為なのかもしれぬ。